三井情報株式会社 様

企業の生命線ともいえる重要なデータを守るディザスタリカバリ(DR)サイト

三井情報株式会社様イメージ
課題
BCP対策
業種
情報
従業員規模
1,001名以上
導入サービス
インターネットハイグレード / データセンターサービス

震災を機に、各企業で事業継続計画(BCP)に対する意識が高まる中、災害時のリスクヘッジのために、遠隔地でのDRサイト構築が注目を集めている。これを受けて三井情報が開始したのが、パートナー企業とのアライアンスを活用した事業継続サービスだ。万一の災害時にもお客さまの業務やビジネスの継続を「データセンター」が支えている。

サービス導入レポート

顧客業務を支える情報をトータルにサポート

三井情報は、システムのインテグレーションとデータ/音声のネットワークインテグレーションを組み合わせたICTサービスを、コンサルティングから設計・構築、運用・保守サポートまでトータルに提供している。2000年から始めたデータセンター基盤サービスは「通常のデータセンター事業者とは異なり、システム開発からネットワーク構築までをカバーした上でデータの運用まで手掛けることが、三井情報の特長です」と、サービス事業本部DCサービス営業部DCサービス営業一室の塩澤恭一室長は語る。
同社には、商社、金融、不動産など幅広い業界を対象にパッケージソフトウエアやシステムインテグレーションを提供するビジネスソリューション事業本部、コンタクトセンターシステム構築や、マルチベンダー製品によるネットワークインフラ構築を提供するプラットフォームソリューション事業本部がある。これにデータセンターやクラウドサービスを受け持つサービス事業本部が加わり、まさに三位一体、万全の体制で顧客の業務基盤を支えている。そして震災を契機に高まった企業のリスク分散ニーズに応えるために、2011年8月からパートナー企業とのアライアンスを活用した事業継続サービスを開始した。

アライアンスパートナーに求められる厳しい条件

新サービスの目的は、企業の事業継続を支えるシステム環境を提供すること。具体的には、アライアンスパートナーが持つデータセンターを活用した、遠隔地でのDRサイト構築やクラウドサービスの提供だ。「東京でも震災直後に数時間、システムが機能しなかった企業がありました。実際にサーバが止まるショックは想像を絶するようで、お客さまのDRサイトに対するニーズが急激に高まりました」と、塩澤氏は震災が与えた影響の深刻さを語る。
パートナーには全国各地のデータセンター事業者4社が選ばれたが、その選択に際しては極めて厳しい条件が設定されている。
「単に遠隔地にデータセンターを持つだけでは不適格です。継続性を考えれば各地域で確固とした事業基盤を構築されていることが大前提で、幅広い顧客層に対応可能な独立系事業者であること、さらにトータルなサービス体系を備え、運用保守体系も三井情報と同レベルでないと、顧客から信頼を得ることができません」と、塩澤氏。首都圏に次ぐ重点エリア・関西では、通信キャリアとして培った実績と、最新鋭の設備を持つデータセンターを保有している点が加味されケイ・オプティコムがパートナーとなった。
アライアンス構築と並行して進んでいたのが、重要顧客のDRサイト移転案件だ。「運用体系などの要求水準は、三井情報の顧客の中でも最も高いレベルです。厳しい要件をクリアできるのはケイ・オプティコムさんを置いてほかにはありません。とはいえ、難しい案件になることは覚悟していました」と、塩澤氏は語る。

打ち合わせ

写真左から、三井情報株式会社の塩澤恭一氏と打ち合わせをする拍戸匡史

ハード、ソフトの両面で高い要求水準をクリア

「提案依頼書に記された100以上の項目をクリアした上で、最新の免震設備や万全の津波対策なども評価され、梅田北データセンターを了承いただけました。ただしサポート体制に要求されたレベルの高さは、ケイ・オプティコムがかつて経験したことのないもの。極めて高いハードルを乗り越えることで、確実にレベルアップできました」と、株式会社ケイ・オプティコム法人・公共事業推進本部の拍戸匡史は語る。
DRサイト移転後には、災害を想定した大規模なDR訓練が行われた。実際に対策本部を設置して顧客とテレビ会議を使って情報交換を行い、災害時の迅速な切り替えをチェックする。三井情報がアライアンス先と初めて実施した訓練は、成功裡に終わり顧客から高い評価を受けたという。
企業活動の生命線となるデータを預かり、万一の際には速やかにDRサイトに切り替える。顧客ニーズの高まりとともにさらに注目を集める、三井情報が開始した事業継続サービス。ケイ・オプティコムはアライアンスパートナーとして今後も力強くサポートしていく。

梅田北データセンター

DRサイトとしての役目を担うケイ・オプティコムの「梅田北データセンター」

ネットワーク構成

ネットワーク構成図

お客さまプロフィール

三井情報株式会社
東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー
TEL:03-3227-5651
https://www.mki.co.jp/

三井情報は、お客さまのICT(Information and Communication Technology)基盤の構築・運用を通じて、お客さまの情報コミュニケーションを支えている。ICTインフラストラクチャからアプリケーションにわたり、コンサルティングから設計・構築、運用・保守サポート、データセンターを活用したサービス等をワンストップで提供。商社、流通、金融、不動産、通信キャリアなど多様な業界サービス提供を通じて蓄積した多彩なノウハウを活かし、お客さまの経営戦略や業務基盤を総合的にサポートしている。

お客さまの声

最初の案件で、最高レベルの要求をクリアしてもらえました

三井情報株式会社
サービス事業本部
DCサービス営業部 DCサービス営業一室 室長
塩澤 恭一氏

ケイ・オプティコムさんからすれば、奇異に思われるほどの要求レベルだったかもしれません。今回のDRサイト移転は三井情報にとって重要顧客の案件であり、難度も最高レベルだったと思います。ただ、その水準をクリアした意味はとても大きい。今後、このスキームを活かせば、どんな案件でも安心して任せることができます。アライアンスサービスに対する顧客の関心は、非常に高いものがあります。全国5社で相互補完体制を整え、企業の事業継続をサポートする今回のサービスは、日本経済を支える縁の下の力持ちであり、我々が担う役割の重要さを痛感しています。

塩澤 恭一氏

サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。
掲載内容は2012年6月時点のものです。

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