長野県大町市でのＬＰＷＡ無線技術を活用した
児童見守りサービスの実証検証開始について

2018年10月1日
長野県大町市
大町市教育委員会
関西電力株式会社
株式会社ケイ・オプティコム

長野県大町市および大町市教育委員会（以下、大町市）、関西電力株式会社（以下、関西電力）は、株式会社ケイ･オプティコム（以下、ケイ･オプティコム）のIoTソリューション※1を活用し、児童見守りサービス（以下、本サービス）の実証検証を、本日より長野県大町市で開始いたします。

本サービスは、通信方式にLPWA無線技術※2に含まれるLoRa通信※3方式を利用しており、基地局（以下、LoRａ基地局）を他サービスと共用することで、コストを抑えた安価なサービスの提供が可能となります。

また、保護者が指定した範囲からの出入りを通知する機能を有する他、児童の位置情報をピンポイントではない一定のエリア単位で確認できるなど、児童のプライバシーにも配慮している点が特徴です。

今回の検証では、LoRa基地局を大町市の施設に設置したうえで、LoRa通信方式に対応した検証端末※4を携帯した児童の位置情報を、保護者にスマートフォンなどで確認していただき、「技術的課題の洗い出し」や「ユーザ利便性の確認」を行います。

大町市では、登下校中や外出中の児童の安全確保を目的に、これまでにもさまざまな検討を実施してまいりました。今後、地域社会の更なる安全性向上を目指して、LPWA無線技術及び見守りサービスの有効性を検証し、大町市として見守りサービスの導入を検討してまいります。

関西電力は、地域や生活に密着した事業者として、ケイ･オプティコムはIoTソリューション提供事業者として、大町市と連携を図りながら実証検証に取り組み、地域の皆さまの安全・安心な暮らしに一層貢献してまいります。

※1：2018年10月1日にケイ・オプティコムが提供を開始した、IoT導入から運用までトータルでサポートするサービス

※2：Low Power Wide Areaの略で、低消費電力で広範囲をカバーできる無線通信技術

※3：Long Rangeの略で、通信速度を抑える代わりにコストが安く、高い建物など遮蔽物が少ない条件下では、少ない消費電力で数ｋｍ程度の長距離通信が可能な通信方式

※4：位置情報をＬＰＷＡ無線で発信可能な小型端末

以上