障害発生原因と対策の実施について
お客様各位
2005年12月8日
株式会社ケイ・オプティコム
12月3日15時頃より発生いたしました通信障害(12月3日22時35分に全サービス復旧)につきまして、障害発生の原因ならびに再発防止対策の実施を下記の通り、ご報告申し上げます。
弊社では、今回の事態を真摯に受け止め、今後このようなことが発生しないよう対策を講じてまいりますとともに、長時間にわたり、お客様に大変ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
1.障害発生の原因
- (1)12月3日15:00から15:04にかけて、電話投票を行う特定番号への接続要求が大量に発生。
- (2)該当電話番号はeo光電話からの接続サービス未提供の番号であったため、SIPサーバー(※)は、この接続要求を音声自動応答装置(サービス提供できない旨を自動でお知らせする装置)に接続。
- (3)接続要求の集中により、音声自動応答装置での処理が輻輳したため、SIPサーバーへの応答が遅延。SIPサーバーの一時記憶領域が消費され続けたことにより枯渇し、以降の処理が行えなくなった。
- (4)これにより通話要求や光電話アダプター(VA)からの登録処理が受け付けられない状態となった。
- *この結果、第2報にて報告のとおり、電話サービスならびにインターネット接続サービス全般における通信障害へと波及することとなりました。
- ※SIPサーバ:IP電話で使用される通信設備。一般電話網の交換機に相当する設備。
2.再発防止に向けた対策
- (1)SIPサーバーの一時記憶領域の枯渇を防止する管理機能及び制御機能の追加を実施します。(12月9日早朝予定)
- (2)当面の対策として、接続サービスを提供していない電話番号への接続要求があった場合、音声自動応答装置からのお知らせを行わないことによって、音声自動応答装置での処理輻輳を防止します。(12月9日早朝予定)
なお、今後音声自動応答装置の増強を含めた恒久的な対策も検討してまいります。
以上